(2021.11.26)
「林地残材」という言葉を知っていますか。
伐採した木材の中でも、もうほとんど価値が付けられず、
山から出すと経費的に赤字になってしまうものを
山の中に残していくことです。
社長は、そんな林地残材となってしまった木材にも
他に何か使い道を与えられないのかと前々から考えていました。
そして、そんな漠然と考えていたことでしたが
パイオニアである先輩方の力があって具体的に実現し、
今回その活動へ参加させていただくことができたのです。
それが富士根北中学校のかたかご学習(総合学習)の一環で
生徒たちと林地残材の再生・活用方法を一緒に考える活動です。
この活動の立役者である中村さんは、
林業をする前はなんと教師をしており
学校でこのような活動をすることを
今の校長先生と相談してくださいました。
そしてまたなんともご縁を感じたことですが
この時の校長先生は社長が中学2、3年生のときの担任の先生であり、
思春期の一番大事な時期に大変お世話になった人でした。
また、社長の森林組合時代の先輩である北里さんは
社長が今の仕事をするきっかけとなった先駆者でもあり
今回は学校周りの森林場所の確保を行ってくださり
お二方によって、この活動が実現しました。
活動に参加した生徒たちは、
目の前の朽ちていくだけの残された木々を見て
新たな未来を過ごせるように、いろんな考えを巡らせてくれます。
また活動の中で生徒たちは
木の伐採を間近で見る体験もしました。
普段の生活ではなかなできない体験ですね。
そしてありがたいことに、
こうした活動を新聞掲載して下さったおかげで
多くの人が活動を知るきっかけにもなりました。
みなさんにもこの活動から資源の有効活用の大切さが
伝わるといいなと思います。
美しい“山”を守るためには
まずその山を守る“人”が大切なのですね。
今後も年齢・職種など関係なく、
多くの人に林業への関心が深まることを願っております。
記:ハヤシ
コメント