(2022.02.04)
今回も昨年11月に続き、「林地残材」の有効活用方法について中村さんと北里さんと一緒に、富士根北中学校の生徒とともに考える体験学習活動へ参加させていただくことができました。
まず今回は1.5~2mの1本のロープを使って、どのように丸太を山から持ち帰ることができるか、一緒に考えてもらいました。
横に縛ったり、縦に縛ったり、結び方もみなさん個性であふれています。
昔は細い丸太をかついで山から持ち出せば、足場丸太としてその日の飲み代くらいにはなったそうですが、今では足場といえば金属製に変わってしまい、そのような需要はなくなってしまいました。
もちろん足場だけではなく時代の変化とともに、木造の建物は次々と鉄やコンクリートに取って代わり、外国の木材は安い関税だったため大量に輸入されたせいで、国産材はとても太刀打ちすることができませんでした。
これにより国産材の需要はどんどん減少し、どんなに木材を山から持ち出しても赤字となってしまうため、「林地残材」へと繋がってしまったのです。
こちらの下の写真は焚火よりも強い火力をおこせるロケットストーブを使っているところです。ホームセンターにあるもので作ることができ、災害時などに役立ちます。
「火育」という言葉が最近少し知られるようになったのも、その背景には火は危険であり、親心としては近寄らせたくないものになってしまったからというのもあるかもしれません。
昔は部屋の明かりにロウソクを灯し、お風呂や台所は火の番が必要で、子供にとっても生活の一部であり身近な存在であった「火」ですが、今では簡単に明かりや熱は手に入り、焚火のおこし方やマッチの擦り方なんて知る機会を失ってしまいました。
しかし、それでもいざ災害などで電気やガスが止まってしまったときや、逆にどれだけ危険な存在か知るためにも、次世代への「火育」は大切になってきます。
私たち30代のような親になっていく世代も、だんだんと火への関心が薄れている昨今なので、火の取り扱い方をこの機会に週末キャンプなどして子どもと学んでみるのもいいかもしれません。
記:ハヤシ