(2023.05.12)
今回も中村さんとともに、中学生の環境教育へ参加させていただきました。なんと約160人の生徒さんたちが講話と体験活動に参加してくださり、またひとつ充実した会に参加できたことを社長も嬉しく思っています。
また何度か重ねているこの活動の中で、このことに興味を持ってくださった市議会議員さんや、以前お世話になった元市役所の係長さんも見学にきてくださいました。こちらの方は、市役所を退職されてからは自分で何かを起こそうと今も奮起していらっしゃって、そのような方たちにもだんだんと広がっていく輪にワクワクしています。やはりまだまだ知らない世界と思われがちな林業の世界です。子どもから大人まで、一人でも多くの方に知る機会を持ってもらい興味を持っていただくことが、わたしたちの目標なのです。
さて、まずはいつものように中村さんの講話「森と林業のお話」を聞いていただきました。森に入って木を伐ることはどのような意味があるのか、森を大切にしていくためにはどのようなことが必要なのか座学で予習をして、そのあと実際の木に触れる経験を通すことで、生徒たちの心に残る体験へと繋がっていきます。
みなさんも学生時代の自分を思い返せば、教室を出ての体験学習の日など、「黒板に向かっての授業じゃなくてラッキー」なんて思う日もありませんでしたか? この環境学習はそんな少しワクワクしている気持ちをさらに高揚させてくれるような、とても経験値のアップする学習となるように私は感じます。
今回も輪切りと薪割りを実際に体験してもらいました。なかなか普段の生活では触れないものだからか、子どもたちはみんなかなり夢中になって作業に取り組んでいました。終わり時間になってもずっと薪を割り続けようとしている子もいたり、薪の大きさはこれくらいでいいですか?と聞いてきてくれる真面目な子もいました。薪割り一つにしても子どもがやるといろんな捉え方があってこちらも勉強になります。もしキャンプをする経験があっても、薪割りはお父さんお母さんにしてもらったり、すでに薪になっているものを準備することがほとんどじゃないでしょうか。
このような実体験を通じて大変さを経験することで、木のありがたみを学ぶことができます。
今回の生徒さんが作ってくださった薪は、乾燥させて来年の5月に行われる自然教室に使われます。そしてまたきっとそのときに、ただ燃料として燃やされている「木」ではなく、「自分で作った薪」なんだと思いながら大切に使用してもらえるのではないでしょうか。そのように感じることで、この環境教育も自然教室も一段と深い記憶になることと思います。
まだまだ少しずつではありますが、森に大切な林業の在り方を、多くの人に知ってもらえる機会が増えていってもらえることを願っています。
記:ハヤシ