(2023.08.11)
この夏は富士宮市主催の「サイエンスワールド」というイベントへ、チーム森のチカラとして出展させていただきました。
このサイエンスワールドには夏休み中のたくさんの子どもが遊びに来て、いろいろなブースで楽しく科学体験をする中で、興味を持ったことを自分の夏の自由研究に生かすことができるようなイベントになっています。
もちろんイベントテーマが「サイエンス」というくらいなので、普段は自然をこよなく愛する社長たちも、この日はしっかりと科学を交えて森のチカラを子どもたちに伝えていました。
この日に行ったのはクロモジを蒸留してアロマウォーターを作っていく体験です。クロモジとは全国どこでも見られるとても身近な植物で、樹皮の斑紋が文字のように見えることから「クロモジ」と名付けられたとされています。香りがとてもスッキリしていて、リラックス効果があり、森での山歩きの際には「疲れを癒す木」としても有名なので、アロマウォーターにはぴったりですね。
また蒸留している間、少し時間があるので、大きなモミの木の輪切りを使って年輪から木の樹齢あてクイズを開催しました。
みなさんは年輪が1年で1つずつできるのを知っていましたか?年輪とは、幹が太くなるための肥大成長が、夏にゆっくりになるとき色が薄くなり、冬から春にかけて盛んになるとき色が濃くなることで輪状に形成されていきます。そのため年輪を数えることでその木の樹齢を知ることができるのです。おそらく小学生の理科などで習ったような・・・そんなあいまいな記憶ですが、大人になって改めて子どもと一緒に理解を深めるのも良い機会となりそうです。 木と草の違いも、この年輪があるのか、それとも空洞の茎なのかという違いで分けていくことができます。
このイベントでは、いつもの環境教育の場とは少し違って、また別の側面から子どもたちに森のいろいろな顔を知ってもらえたのではないでしょうか。たくさんの方面からアプローチして、より多くの人に森の大切さを楽しく知ってもらえるこのような機会が、今後も増えていくと嬉しいです。
記:ハヤシ