(2025.9.18)
前回の森林ESDの記事でもお話させていただいた「森林環境税」。税金と聞くとやはり印象が良くない方もいるかもしれませんが、税金は自分たちが住むこの日本を良くするために使われていかなければなりません。ただ使い道を知らなければ本当に役立っているのかなんて分からないですよね。自分たちが支払っている「森林環境税」がどんなふうに使われているのか、ほんの一部分ですが一緒に感じていただきたいと思います。
この森林環境税のおかげで増えた取り組みである「森林ESD」に社長が森で働くプロフェッショナル=森プロとして今年もまた参加をさせていただきました。(ESD=持続可能な開発を進めるのに必要な教育) 今回訪問させていただいたのは市内山宮小学校で対象は5年生です。森林ESDの訪問時はしっかり森の仕事着姿でいろんな道具をフル装備で教室へ登場するので生徒は大盛り上がり。たくさんの期待の眼差しがそそがれます。

またこの森林ESDが行われる際は事前に先生が「今度学校に森プロが来てくれるので質問を考えてみよう!」と生徒に導入してくださるので、まずはインタープリターであるジョイさんと一緒にみんなからの質問を聞いてみました。
「木を伐ったら山から木が無くなっちゃうんじゃないですか?」
…そうですよね、私も実はそう思っていました。おそらく子どものとき授業で「間伐」などのワードを聞いた気がするのですが内容はうろ覚えで、木を守りたいのに木を伐るってどういうことかなと思ってしまう気持ち分かります。
でも間伐することで残った木は太く大きくなり、それによってまた取れる木が増えて良い循環が生まれていきます。身近なところで野菜の間引きと似たようなところがありますね。木の成長量以上に伐らなければ減らずに山は育ち続けます。 他にも写真のようにたくさんの質問が飛んできました。

「ズボンの値段は高いですか?」という質問もリアルですね。なかなか直接聞かなければ分からない小さなことも答えてもらえるのが森林ESDの良いところです。昨今はチャットGPTなどに質問しがちな世の中ですが、やはり実際に仕事をしている人に聞いてその仕事着姿を目の前にしながら答えてもらうことで自分の体験とともに知識としても入ってきやすくなるのではないでしょうか。
子どもたちへの講義を終えた後には先生方からも「なぜ独立されたのですか?」など質問をいただいたり、「お話とても良かったです」と感想をいただけたりして、かなり森の仕事に興味を持っていただけたようでした。やはり私もそうですが、大人になるとますます自分の仕事以外のことを知る機会など無いので、これはぜひ大人向けにも森林ESDが必要なのではないかと思います。

実は今回訪問させていただいた山宮小学校は社長の母校です。
この仕事のやりがいは人や地域に喜ばれることで、社長がこの小学校の卒業生であることを伝えると生徒たちは「えぇ~!?すごい!!!」と、とても驚いていました。
これまで続けてきた仕事は多くの人に支えられ、少しずつ人と人、地域をつなぐ架け橋となって、そうした積み重ねがこうして地域の子どもたちの役に立つ今日のような活動へと繋がり、やがてまた自分自身にも返ってくる、すべてはつながりの中で巡っているのだと生徒たちに伝えます。これがお金儲けのためだけに太い木を伐れるだけ伐って自分のことしか考えていないような人は、仕事もどんどんうまくいかなくなり山も育たない負の連鎖に落ちいってしまうと…。「どんな職種だとしても自分が正しいと思う仕事を貫く」この社長の熱い思いがみんなの心にしっかり伝わってくれているといいなと思います。
記:ハヤシ